多感なオタクの御託。

色々書きます

徒歩で千葉県を横断しようとした話

少し前の話ですが。千葉県銚子市に行ってきました(5/3~5/5)

今回はそれを振り返ります。長い文章になると思います(目次は少し下)

 

アマガミの聖地ってことで行きたいな~と思っていたところ、別にそこまでアマガミを知っているわけでもない友達が旅に付き合ってくれることになりました。ありがとう

 

2人で旅の予定を練っていたところ、狂気に満ちた案が飛び出します。

 

「電車使わずに徒歩で行かね?」

 

僕らは東京都在住です。

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新宿スタートとするとこんな感じ、

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フルマラソン3セットぐらい。

 

3日じゃこれは無理です。ということで

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千葉駅から歩いていくことにしました。休憩なしで歩き通して15時間とGoogle先生当時は妥協案のつもりだったんだ

 

付き合ってくれることになった同胞のツイート。(以降にも何回かツイートを引用しますが、一応ブログ投稿主ではないです)この通り、この旅では旅行時間の半分くらいを行きの時間に使うことになりますが、どっちかというとそれより長期の運動で体力が限界なので、銚子観光を充分に出来なかった事のほうが痛い。計画がよくなかった

 

この後さらに2人参加が決まって、4人で行くことになりました。以下に旅の様子を振り返ります。

 

今回の旅を纏めて1つのページに書きたかったけど文章が長過ぎるので千葉県横断編、銚子観光編の2つに分けることにしました。以下は銚子に到着するまでの話です。

 

もくじ

 

千葉県横断チャレンジ(千葉駅~銚子駅)

13時半に新宿を出発。

 最初に提案に乗ってくれた人(↑のツイート主)以外全員アマガミ持参。ビックリしたしあまりにも意外だったので泣きそうにもなった

 

せっかくなのでその人にもアマガミやってもらいながら、千葉駅へ。総武線で一本です

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1時間くらい。アマガミ風に言うなら、プロローグちゃんと見終わって少し余るくらいの時間。

15時前には到着して、遅い昼ご飯を食べて行く予定だったのですが、この後17時くらいまでゲーセンで遊んでしまいます。

体力も時間も無駄にするこの行動は、今回の旅で1番無駄な行動だったような気がする一方で、ここですぐ出発してたら途中で死んでたかもしれないとも思えます。詳細は後程

 

また、徒歩中は体力が常に限界の向こう側だったので道中写真を殆ど撮っていません。

 

第1区間(千葉駅~四街道駅)

千葉駅周辺はやはり県庁所在地ということもあり、かなり栄えてました。もちろん歩道も整備されているので歩くのに支障はありませんが、当時僕らはその恩恵を当たり前のように享受し過ぎていた節があったなぁと思います。

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アバウトな経路ですが、とにかく歩きやすかった。チュートリアルって感じです

19時前に四街道駅に到着、ジャンケンで夕飯を決めた結果、駅前のマックに。久しぶりのマックだったけど夜マック(+100円でパティ2倍)とかいうの需要あるんかなぁって疑問に思ってた記憶

 

第2区間(四街道駅~佐倉駅)

20時過ぎくらいに四街道駅を出発。千葉県道64号、236号が中心となったこの区間。やはり千葉駅周辺に比べると建物の数が圧倒的に減ります。でもそれよりも厳しいのが、灯りが無くなっていくこと。千葉県道236号が特にそうだったけど、夜中街灯がない道を歩くのは精神的にキツい。なんと、道中でどれぐらい

暗いかが分かる写真を奇跡的に撮影してました。

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夜21時12分に撮影したこの画像。位置も特定できそう。ぼんやりと見える横長の光は総武本線で、その右斜め上にある円い光は月です。

 

これだけ暗い上に歩道の無い道がチラホラあったこの道路は、この旅初めての厳しい道でした。歩き始めたばかりなのもあって体力に余裕があったので、勢いで乗り越えられたけど、今考えてみるとかなり危ないことしてたなぁと思います。ドライバーの皆さんすみませんでした。。

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佐倉駅に差し掛かって向かって左側に整備されためっちゃ大きい道路(国道296号)が見えて、「あの道歩けばよかったのに」みたいなこと話してました。あれじゃかなりの遠回りなんだけど、安定を取るならあっちかな~みたいな。その国道296号線が今後我々を苦しめることになるなんて誰一人知らずに・・・

 

一先ず、佐倉駅周辺のヤックスドラッグ(画像では星印ピン)に22時前に到着して物資を補給、休憩などしました

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大事な時に限ってやらかす。シャーペン持っててよかった 

第3区間(佐倉駅~デニーズ富里店)

22時過ぎに佐倉駅を出発してからは、ひたすら国道296号線。国道だけあって道路が整備されていて非常に歩きやすい。と思っていたのも束の間、佐倉駅を出発してしばらく経つと街灯の数が段々減っていく、それに加えて起伏の激しい山道続きで足の調子がおかしくなっていきます。

 

話すことも無くなってしんどくなって来たので、適当にしりとりでもやってたら徒歩のスピードがかなり落ちてることが発覚。

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上の画像にあるルート上には4箇所の星印ピンがありますが、

1個目(スタート)~2個目(セブンイレブン酒々井<しすい>墨入口店)で70分

2個目~3個目(ファミリーマート酒々井尾上<おがみ>店)で25分

3個目~4個目(ゴール)で50分

くらい。(@angels_holiday氏のswarm参照)2~3個目の地点でしりとりしてたのがよく分かります

 

このあたりから、休憩を取ると脚が固まってしばらく歩くスピードが遅くなるようになります。脚を酷使し過ぎると碌に休憩を取ることもできないのかよ!

ラソンとかで「止まって走ってを繰り返すより一定のペースを保ってたほうが良い」と言われてたのが脳裏に過る瞬間。今回はそれの真逆を行ってたけど・・・

 

それでも脚が悲鳴を上げ続けるので国道沿いのデニーズ富里店で休憩を取ることに。当時デニーズ前で僕は既に足が限界でヘロヘロだったのをよく覚えています。

 

翌0:30過ぎぐらいにデニーズ到着。

1時間くらい休憩を取る予定でしたが... 

第4区間(デニーズ富里店~染井交差点)

2時にデニーズ出発。1時間の休憩じゃやってられないからしょうがないね。

引き続き国道296号。直進してると千葉県道74号線との分岐点があるのでとにかくそこまでは休憩無しで行こうとなりました。それが染井交差点です

 

ここから暫く歩きやすい歩道付きの道が続いて有難えなんて思ってたらその先は今回の旅最大の山場(と思っている)でした。成田空港の南~南東あたりが山道+街灯無し+歩道無し。しかも成田空港近辺ということで深夜なのに交通量がそこそこあり、地獄。スマホのライトを4人点けて歩いてたんですけど未明に4つの光がゆらゆら揺れ動くのを見てたであろうドライバーさんは何を思うのだろうか

 

1人体力に余裕があり歩くペースも速い方がいたので、その人を先頭にして周りがそれにひたすら合わせて歩いてましたが、その作戦はどうやら正解だったみたいです。

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真っ暗な道を歩いてたら夜空に夏の大三角が綺麗に見えて少し癒される。写真撮った(夜中3時)けどただの黒い画像で申し訳ないとしか言えない。部屋真っ暗にしたら辛うじて見えるかなぁ程度のものです。

 

もし千葉駅でゲーセンに行って無かったらこの地獄ロードをもっと交通量の多い時間帯に通ってたんだろうか、と考えるとぞっとします。ゲーセンに行ってたのを正当化したいわけじゃないからな!

 

そんなこんなで日の出と共に、染井交差点までペースをあまり落とさずに到着します。でも山場の先には新たな山場が待つだけでした。

 

第5区間(染井交差点~AVINSUPERDRUG匝瑳<そうさ>大寺店)

染井交差点で一先ず休憩しようということで到着すると、皆ヘトヘトでその場に座り込んでしまう。休憩所を探すも、近くのコンビニは潰れてて、薬局はまだ開店してない(当時5:00前)ので周りに休めそうな場所がない。絶望。夜明けでクソ寒いのに成田の山道を乗り越えた達成感からか、誰も動かない、動けない。

 

この時は死を覚悟するレベルでした。動き出そうにも脚が固まって動かないし(分速15mくらい)、ちょっと先にある7:00開店のガストに向かおうか、なんて話してたんですが、そこにひょっこりセブンイレブンを発見。

 

ああ、助かった。と。それだけを言葉にして入店、しかもイートーインまであるじゃないか!

日本人は、どこにでもあっていつでもやってるコンビニにもっと感謝するべきです、そう思わない?

 

そこで6時くらいまで飯を食べながら休憩して出発。数時間の休憩じゃ脚が回復しないのをこの辺りで察します。道中のヤックスドラッグで湿布を買うことを提案。銚子に行くためにやれることなら何でもやる。乗り物は使わないけどな!

 

脚を薬漬けにして少し回復した我々を待っていたのは、今後を大きく左右することになる分岐点。

①銚子まで遠回りする分、総武本線に早く合流していつでも電車に乗れる状況を作る(そのまま国道296号を歩く)

②遭難の危険を覚悟で、銚子までの最短ルートを歩く(東総広域農道へ)

 

①の選択肢は降伏、ギブアップという意味も兼ねています。国道296号途中にある東総広域農道との分岐点手前のコンビニで悩む一行。成田ロードで隊を引っ張ってくれた(前述)人が後者を選択。成田の地獄道を超えた事からの自信や、湿布の助け、また簡単に投げ出したくないというプライドもあってここではそれを選択する気力がありました。

 

今でもこの選択は正しかったのか分からないほどの難しい選択ですが、実際に東総広域農道を歩いて分かったことがいくつか。

 

この道、殆ど歩道が無いんです。これ1つ目の誤算。丁度いい車載動画があったので引用させて頂きます。

www.youtube.com

 人が歩くのを想定してない造り。それもそう、この道は数km南に並行して走ってる国道126号代わりのバイパスで、自動車が多く通ることを想定してるからですね。これ、この動画を見て知りました。2つ目の誤算です。

 

っていう情報を踏まえるとこの選択は誤りに見えますが前者にも何らかの難点があるんだろうと思うと答えは未だ闇の中。

 

道中でウイダーinゼリーを補給しながらそんな道を進んだ所、途中で地元のおじさんに声を掛けられまして…

 疲弊しきった姿を見かねて、休憩を勧めてくるんですね。わりぃ爺ちゃん、俺ら止まれないんだよ。

 

とは言え人の善意を無碍にするのも良心が痛むし何より疲れてるので、そこで休憩がてら彼の話に耳を傾けます。

 

この旅の事情を話しておったまげる、昔の頃は通学に数km歩いてたらしいおじさん。話を要約すると『知識を積み重ねるだけでは意味がない』『実践を以て初めてそれは役に立つ』はい。ごもっともです。QMAで訳の分からない知識を積み重ねている僕には刺さる言葉です。

 

彼と別れ再び動きだすも、脚が固まってまともに歩けない。流石にまずいと思ったのですぐ近くにあったAVINSUPERDRUGに寄って体制の立て直しを図りますが…

 

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第6区間(AVINSUPERDRUG匝瑳大寺店〜干潟駅)

9時半とかだったかな。到着するや否や、数人が寝ます。アスファルトの上で。よく考えてみると、全員徹夜状態なんですね。僕はあまり眠くなかったけど。残り距離を確認しようとすると、看板にあった残り29kmの文字が飛び込んできて絶望。

 

今後どういうルートを採るか調べると、3つくらい選択肢がありました。

 

干潟駅に向かう(直近の駅、いち早く総武本線に合流できるが銚子までの道は遠回り)

飯岡駅に向かう(総武本線になかなか合流出来ないが、銚子までの最短距離を歩ける)

③旭駅へ向かう(①②の中間択)

 

さっきの東総広域農道の下りと大体同じですが、大きく異なるのは①が100%ギブアップの選択肢であること。干潟駅に着いたらほぼ間違いなく文明の利器に屈するでしょう。しかし2人はもう歩きたくない、とノータイムで①を選択。1人はまだ諦めたくない、と。僕はまだイケる、ここで諦めたら男が廃る、銚子観光返上の気概で居ましたがその虚勢は数分で砕けます。

 

脚が回復の兆しを見せない。

 

5分歩けば人並みの2/3のスピードくらいで歩けたはずなのに、スピードが上がらない。動かない。

 

「そうだ、干潟行こう。」

 

ここで心が折れます。そこにあったのはプライドをかなぐり捨て生に執着した動物の振る舞い。生ぎたいっ‼︎‼︎ \ドンッ/

 

かと言っても、干潟駅までですらも相当遠い。ここから干潟駅までの道は畦道で折れた心を甚振るかのように長かったです。ダメ押し、ラス殺し…ウイニングランの対義語という表現が一番しっくりくるかな。

 

Google先生の示した時間の3倍の時間をかけながらもなんとか干潟駅に到着。12時過ぎくらい。駅前のヤックスドラッグで買ったアイスが美味すぎて泣きそうでした。それは、日常が戻ってきたことを実感する瞬間でした。

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第7区間(干潟駅銚子駅)

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電車サイコーーーーーーーーーー!!!!!文明の利器サイコーーーーーーーー!!!!はっやーーーーーい!!!!!!!(20分)

 

かくして我々の準備不足感が否めない千葉県横断チャレンジは終わりました。

17時に千葉駅を出て、翌日12時半くらいに干潟駅着。歩いた距離はルートが蛇行してたのを考えるとだいたい60kmくらいでしょうか。悔しいと言うよりは、死ななくて良かったな、と。その場のノリで人生を棒に振るような事にはならなくて良かったな、と。次はあるだろうか。いずれにせよルートはちゃんと練らないと危ないですね。

 

この後銚子を観光しました。本来これが目当てだったんだなぁ。銚子観光の記事は後日に。一旦区切ります

 

それではまた。