プリコネRもリリースされて程よい時間が経過しました。コッコロの『主さまがんばれスタンプ』も5枚目。流石にリリース当初と比べたらアクティブも落ちるんだろうなぁなんて思ってたら、この前の〈アリサ〉追加でセルラン1桁順位を記録しているのを見て面食らいました。たちばなです。
と書き出しを残してから1年が経った…アリサ追加って……
時の流れは速いものです。お久しぶりです。
引き続き[プリコネR]について書く次第ですが、やはり前回同様ネタバレマシマシ、かつ所々妄想垂れ流しです。
まえがき
2018年2月に出した前回考察がこれ。
http://biwatach.hatenablog.com/entry/2018/02/24/233801
これの続編という位置付けにこそなっていますが、これに比べて僕の読んだストーリーの幅が大きくて広がっていることを断ります。ほぼ全てのキャラストーリーや、5章以降のメインストーリーを読めるようになったということです。
やっぱり、色んなキャラのストーリーを眺めていると、ああこういうことだったのか!となることがちらほら。
そして改めて前回の考察を見返してると悲しい哉、実際後々のストーリーを読むと明らかに間違っている考察がちらほら見受けられます。という事で現時点で僕が持っている情報を以って、前回記事の補足訂正等もしながら考察を進めます。
(前回記事は、前作プリコネについて触れてる部分も大きいので前作をざっと把握したい人はぜひ)
※以下、常体が多め
ここからネタバレ注意
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再構築と世界線
前提として、[プリコネR]のメインストーリーはMMORPG《レジェンドオブアストルム(以下、アストルム)》内のような世界の中だけで進んでいた(これは前回も書いた)
前作と変わった点は大元を突き詰めると、
・ほぼすべての登場人物が記憶を失って、アストルム内の世界を現実世界のように捉えている
(アメス、覇瞳皇帝、ノウェムの言葉から、アストルムの再構築が原因と思われる)
この一点から殆ど話がつく。皆が皆、ゲームの世界に現実での感覚、理念を適用している、これだけ。ただ、これに付随して様々な問題が起きる。諸問題については少し置いといて、再構築の説明をする
この世界での『再構築』という単語は2通りの解釈ができる;1つは前作プリコネの最終局面で発生したミネルヴァの再起動に伴って発生するアストルム世界の再構築のこと。前作最終決戦の大詰めで覇瞳皇帝がメチャクチャな事をしてミネルヴァのAIが損傷した結果、ミネルヴァ自身を再起動するくだりがあった。
もう1つは、ミネルヴァが誰かの願いを叶える為に行うアストルム世界の再構築のこと。これは前作最終決戦でミネルヴァが覇瞳皇帝に操作されて実際に行おうとしたが、フィオにより阻止された(本来破壊できないナビ妖精が傷付くと、強制的に全ての権限がミネルヴァに戻るという仕様があったため、フィオは身を呈して覇瞳皇帝の攻撃を受けることで阻止された)
「真摯な願いが悪意によって歪められ・・」とアメスが言っているのでここでの再構築は恐らく後者のことだと思われる
では、"いつ"、"どのように"、"なぜ"『再構築』が起きたか。これを考えるにあたって真っ先に考慮するべきなのは、世界線が前作と繋がっているのかどうか。
時系列を完全に補完できない話である以上、世界線は繋がっているとも繋がっていないとも断言できないのが実情です。これは現時点(2019年7月)でも不明
実は2018年10月ストーリー更新が来るまで前作~プリコネRの世界線が繋がっているものと個人的に認識してたけどそこが怪しくなった。以下の発言を見てほしい
ノウェムは記憶の殆どを保持しているのが明らかになっているので↓
主人公らが覇瞳皇帝に敗れたということはプリコネ~プリコネR間で時系列が縦に繋がっていないのか?と思ってしまうが、世界線が繋がっている事を前提とすると、前作最終決戦でノウェムは戦いの場にいなかった(天楼覇断剣をヒヨリに託して撤退していた)ので、ノウェムが今の状況から天下り的に「敗れた」と判断したただけだろうか?とも考えられる
単純に前作最終決戦で負けた、とすると「真摯な願いが悪意によって歪んだ・・」という言葉は説明が付きにくいのでこの路線は無いでしょう
(歪む、という単語は何かが外力を受けて本来あるべきものと違った形になることを指すと思っているので、ただ覇瞳皇帝が彼の願いを叶えたとするならば『打ち砕かれた』等の表現をするのではないか、という考え)
また、アメスの言葉と照らし合わせると
「野望を阻もうとした」「世界は滅ぼされかけた」「今度こそ完全に挫く」、と世界が滅んでいるわけでもなく野望を阻むことも未遂に終わっていることが推測できる。ノウェムは記憶が完全に保持できていないため(ノウェム「完全には防御できなかったから、記憶が抜け落ちてるところもあるんだけど」)、アストルム内での出来事に関してはアメスの発言の方が信頼できる。
この問題については結局覇瞳皇帝が主人公らを打ち破った事実があるのかどうか、と言い換えられるがもし覇瞳皇帝が完全に主人公らを破ったなら(プリコネRプロローグのように)、こんな中途半端な世界は出来ないと思うので(主人公や他の七冠は全員抹消するだろう)、vs覇瞳皇帝戦で完膚無きまでに砕かれた、とは考えられない。
『いくつもの世界線』とあるがこれは覇瞳皇帝の未来予知能力によって複数の世界線を観測できたから故の発言だと思っていて、複数の世界線が実在する、という話ではないと思っている
話が逸れたが、ここまでを整理すると前作の最終決戦でトウィンクルウィッシュが覇瞳皇帝を撃破したのは事実だが、そこで彼を完全に挫く事が出来ていなかった。何らかの条件が噛み合って覇瞳皇帝が復活してしまった
と私は考えている。
以上まとめると
・前作と世界線、時系列が繋がっているかどうかは未だに分からない
・覇瞳皇帝撃破後しばらくしてアストルムは復活したが(前作情報、登頂者の願いを受けて、それを実現するためにアストルムをリニューアル)この願いに何らかの力が作用してミネルヴァを捕捉(歪められた願い)→『再構築』発生
→現在に至る
こんな感じ?
ここの説明だけ少し無理やりな感じがするけど・・・
前作での覇瞳皇帝の願いは、「アストルムでみんなとずっと居たい」といったものだった。現実世界の人間が大嫌いだった千里真那に相応しい願いだが、実際にプリコネR世界でそれが実現されている。(現実世界の千里真那は巨大コングロマリットの頂点に立つ存在らしいが)
広義的にはアストルムがリニューアルされたプリコネRストーリー開始時点で夢が叶っているような気もするが、その前にミネルヴァを操作したってなると前作ED前の大団円はなんだったのってなるし・・・(前作の幕切れで登場したオクトー&ノウェムの『新しい依頼』が何かの伏線かもしれないと考えると世界線は同じだと思いたいのが実情)
また、ミネルヴァは前作でプリンセスになった人と、プリンセスを導いたパートナーの願いを叶えようとしていた。前作での主人公らの願いは以下の通りである:
ヒヨリ「世界中の人たちに笑顔でいてほしい」
ユイ「騎士クンとずっと一緒にいたい、でもあなたの幸せじゃない世界は要らない」
レイ「次に塔の頂上に来た人の願いを叶えてほしい」
主人公(騎士クン)「この先自分たちが、世界中の人たちが安心して夢や願いを叶えられる世の中に出来るかどうか見守ってほしい」
Rストーリーによると【選ばれた】ユイ、に対しそうではなかったのはレイ、ヒヨリだったことが確定。そんなユイも最後は共に闘ったノウェムにすら諸悪の根源とか呼ばれる始末ですが、この理由が明らかになる日はいつ来るのか
世界線の話はおわり
ロストと消えた記憶
『再構築』時にアストルムをやってなかった人はそもそもアストルム世
界に存在するはずがない(データが無い)ため、ゲーム内の世界を現実世界としているプリコネR世界では、存在するはずの人間が存在しないという現象が起こる。これがロスト。プリコネR主題歌『Lost Princess』の『ロスト』もここから来てるのだろう、ティアナという存在がロストしている
※クルミのキャラクターストーリーから察するに、ロストした人間に関する記憶は全部消えていると思われる
これを踏まえると、プリコネR世界の人物が失ってる記憶は
①そもそもアストルムをやってなかった人に纏わる記憶
+
②『再構築』以前のアストルムに関する記憶
+
③ユースティアナ・フォン・アストライアに関する記憶
逆に言うと、これ以外は記憶が残ってる、ということ つまり、今の登場人物が保持している記憶は
アストルムをやっていた人にまつわる現実世界の(ぺコリーヌ以外の)記憶
と予測できる。ここから、現実世界でサレンに仕えていたスズメは世界が変わってもそのままだし、現実世界で変貌大妃(現士実似々花⦅うつしみ ねねか⦆、内閣情報調査室所属)のボディーガードをしていたマサキ(狂真咲真軌⦅くるまざき まさき⦆、公安所属)がプリコネR世界でも護衛をしてた事の説明がつく。
但し、これには例外が存在するしその例外が多すぎる:
・覇瞳皇帝、ノウェム(記憶をほとんど失っていない?)
・ラビリスタ、跳躍王(ラジラジ)(自分以外の七冠に関する記憶が無い)
(*ラビリスタは自力で記憶を取り戻し、ノウェムが物語の重要人物にあたることや、フィオの存在についても把握している)
(*ラジラジはノウェム、オクトーの事を記憶していたが、それはかつて跳躍王を操っていたミネルヴァの残滓によるものである)
・誓約女君(クリスティーナ)(同上、但し覇瞳皇帝の事は記憶していた)
・主人公(そもそも記憶喪失だし)
・ぺコリーヌの親族、近親者(全員ぺコリーヌの事を忘れた)
直々に記憶の介入が入ったのだろうか。少なくとも、今のアストルムがでっち上げだらけの世界であることを示すには十分な要素だろう。また、これに加えて変貌大妃はティアナの名を騙る覇瞳皇帝の正体もこの世界の正体も見破っているので真実に近い人物と思われる(真那の正体を見破ったから研究所が狙われたのか?)が、なにやら変貌大妃は只の協力者では無さそうなのが13章で明らかになってしまった… 研究室でコソコソ何をやっていたのか、という問いへの解答はここで得られるのでしょうか 教えて井口裕香さん…
覇瞳皇帝は新世界の創生者なのか
覇瞳皇帝に恭順しなかった七冠が覇瞳皇帝の記憶を失っている、ティアナから立場を奪ったのに誰もそれを信じて疑わない、などとプリコネR世界は覇瞳皇帝にとって都合が良すぎる。
記憶を失っていないはずの覇瞳皇帝が「(自分ではない)こんな子供が考えたような社会、世界観」と新世界を創ったのは自分ではないような言い回しをするのは、本来望んだ世界とは少し違う世界を与えられたことに対する憤り?
これに関してはキャル、いや、百地希留耶が関与していると自分では思っている。12章まで読んでもこれくらいしか候補が無かった、無かったんだ…
そもそも、" そ こ ら 辺 で 拾 っ た"希留耶を直属部下にして王宮出入り自由にしてしまう程の理由が『正規版アストルムのハッキング』などしか考えられない。こんな難しいことがあのキャルに出来るはずない、と言う人も少なくないだろう。だが、例えばだが、前作最終決戦中に真那が仕込んでおいた何かしらのヤベー要素を"アストルム外から""希留耶"が発動させる、とかなら誰にも出来るだろう。私はここに千里真那がキャルを特別扱いしない理由が現れていると見ている。
これが自分なりの「再構築」「前作時間軸との関係」に対する答えである。
つまり、
前作最終決戦
↓
トゥインクルウィッシュらが覇瞳皇帝を撃破
↓
優衣が願いを叶えようとするタイミングで希留耶が外部からアストルムを操作
↓
再構築
↓
プリコネRストーリーへ
アメスが主人公に見せていた[夢]って、どれもこれも覇瞳皇帝と戦う前の事なんだよなあと思うと、最終決戦で世界線が変わるのはそこまで違和感無いものになるんじゃないかと思います
思ったこと全部書いてると長くなっちゃうので一区切りついたところで今回はここまで。ノウェムのブローチ、オクトーがオクトーだったこと、跳躍王とミネルヴァ、変貌大妃の話とか6人目の七冠とか色々触れたいことはあるんですけどこれは次回以降のおたのしみ
あとがき
こんなにこのコンテンツが人気になるなんて思ってなかったもんだから本当に嬉しい限りです。僕自身は何も制作に関わってないけど…
一方で、誰かが考察やってるだろうしまあいいか、みたいな甘えが見え隠れしているので自覚が足りてない。いやはや、長い間僕の記事を待っていてくれた方には本当に申し訳ない…自分なりのペースでしばらくは考察やっていくので、今後ともよろしくお願いします
それではまた。