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リゼロ18話で大泣きした話

Re:ゼロから始める異世界生活》、通称"リゼロ"。俺はこのシリーズを見るまで青髪のメイドかわいいなあぐらいの印象しかなかった、そんなアニメ。

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイト

 

泣いた。何で泣いたかはつい最近の話にも関わらず殆ど覚えていない。唯一覚えてたことと言えば、心の核に巻きついてた茨が解け、それと直接の関連があるかどうかは定かではないけれど、目頭を押さえる自分がいたこと。

 

現象の原因を問うとき、〈何故?〉で説明の付かない場合は〈何があった?〉と聞くのが良いってどっかで聞いた。というわけで作品に疎いながらもそれに則って少しでも解答に近づこうというのが今回の記事。

 

なお、以下では作品のヘビーなネタバレを含みますがご了承ください。

 

 

Q:リゼロワカンナイヨー

A:まあ大丈夫(適当)

 

アニメ18話というと昴(主人公)が色々な策を試し魔女教(敵)からエミリア(昴の恩人)らを守ろうとするも失敗、自身の無力さを痛感し諦観、死に戻り(主人公の特殊能力。他人に伝えると伝えられた人は死ぬ)した次の世界線にてレムに対して亡命?を提案する所に当たります。

 

問題は以下のシーン。簡潔にまとめると…

 

レム「救出を諦めるのは簡単」

昴「諦めるのは簡単じゃない、お前に何が分かる」

レム「昴くんの気持ちを知る事はできないがレムにも分かることがある」

昴「俺は無能なのに望みの高いクソ野郎なんだ」

「俺のことは俺が1番詳しいんだよ」

レム「レムが見る昴くんを昴くんはどれだけ知ってるんですか!?」

昴「どうしてお前はそこまで…」

レム「昴くんはレムの英雄なんです」

–鳥の群れが飛び立つ。

 

書き起こしてて昴がゲシュタルト崩壊したのは置いといて、つまりはレムが昴を諌めるシーン。

 

…と書いといて言うのもなんだけど、このレムの言葉は慰めにあたるのかも少し考えた。"慰める"って、負の感情を紛らせる時に使う言葉でこの場合昴は

「試行錯誤したが無理だった。レムだけでも生きていてほしい」

と開き直りとも取れる言動を初めからとっている。ここには恩人らの救助を諦めるが故の辛さはあるかもしれないがレムもまた彼の提案(亡命)を受け入れた時、初めて"慰め"となり得るんじゃないかと思った。

 

だからこそ、僕は"諫言"を提案する。あくまでもレムは昴を諌め、エミリア救助の道へとスタートを切らせただけに過ぎない。

 

では本題。

僕は上記の書き起こしの中盤、昴が自らの汚点をぶちまけるシーンで既に目頭を熱くしていた。それは一種の劣等感、嫉妬からくるものなのかもしれない。僕は作品中で昴の言動にあまり賛同出来なかった一方で、彼の屑さにおいて親近感を覚えていた。能力は無いのに高望みをしては時間を無駄にする…なんて刺さる言葉なんだ。

でも彼は違かった。それを"他人に""面と向かって"伝える事が出来た。例え創作物の中であっても、クソだと思ってたやつに先を行かれる上にそいつの言葉は鏡のように俺の負の感情を写し出す。なんなんだこれは。形容のしようがない。

 

加えて、アニメという創作物である以上、救出を諦めたままエンドなんてことは鬱アニメでも無い限り早々あり得ない。つまりレムはこの難問を打破するだけの解答を持っているはず。

なーんて勝手に期待したりもしてた。

 

そんな中挿入歌『Wishing』が流れてくるわけですよ。頭の中真っ白になって何が何だか分からなくなりながらも泣いていた。言っちゃ悪いけどレムの弁明あってもなくても泣いてた。それくらいに涙腺を崩壊させる歌。メロディー。伴奏。

 

レムの弁明についても、10代の女の子が好きの一心で子供らしくない意見と共に所謂プロポーズってやつをする…そんなシーン…ただの一場面かも知れませんが、僕には刺さります。彼女の目の前には、鏡に映った僕がいるんですから。

 

彼女のような存在は、現実の世界かつ、我々の身近にいると思っています。親です。寧ろレムが昴の母親まであり得ます。子育てをするにあたって、(野暮な事を言いますが)子供を育てるには多大な犠牲を払う必要があるはずなんですよ。それでも育ててくれる。一体どうしてでしょうか?…分かりますよね。

 

ここまで考察を重ねた今、1つの仮説を立ててみます。

『皆が皆、誰かしらにとっての英雄である』

これを偏に唯の綺麗事と言うことができるでしょうか。

 

いーや俺は誰の英雄でもないね!と思った方。

 

-ここまで読んでくださり有難うございます。

あなたは僕の英雄です。

 

ちなみに突然敬語になったのは挿入歌を聴いて心が洗い流された事によるものです。

 

それではまた。